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本日は「大学入学共通テスト(旧センター試験)」の日

ニュースでも取り上げられていますが本日は「大学入学共通テスト」の実施日となります。
昨年度から変更点につい物議を醸しだしていましたが,大学入試の歴史から現在の試験の変更点をまとめてみます。

1.学制改革の国立旧一期校・旧二期校区分(1949~1978)
GHQにより学制改革が行われ,大学ごとに行われた試験が一期校は3月上旬、二期校は3月下旬に組まれる形式となりました。首都圏・有名大学に受験者が集中することを防ぐことが目的でしたが,旧帝国大学が一期校に集中したり,日程の関係もあり「一期校が本命,二期校はすべりどめ」という様相が顕著になりました。
この格差を是正するため「大学共通一次試験」を導入,一期校二期校制度が撤廃となり,原則国立受験は1校受験とされました。
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2.大学共通一次試験(1979~1989)
ここからマークシート方式の導入が行われました。導入当初は奇問・難問や重箱の隅をつくような問題をなくし、一定の学力を測ることを目的としていました。しかし実際は有名私立大学の参加できないこともあり実際にはこういった設問を完全に排除することができませんでした。
試験形式も5教科7科目(1000点満点)となり,国立2次試験(本試験)を1回だけ受験することができる制度でしたが,途中から5教科5科目(800点満点)に変更となり1回だけのチャンスから日程別にグループ分けされた国立大学から最大3校まで受験できるという現在に近い入試形態になりました。
「受験負担が増えている」「大学の序列化を招いている」「鉛筆さえ握れば誰でも正解できる(可能性がある)」等の批判を各方面から受けたため「大学入試センター試験」に移行します。
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3.大学入試センター試験(1990~2020)
この試験から私立大学も試験成績を利用できるようなりました。ただし,この試験の得点をどのように取り扱うかは大学ごとの裁量に任されており入試形態の細分化・複雑化が進むこととなります。得点による選抜を行わない大学(東京大学)や,足切り点のみに使用する大学(東京工業大学),英語リスニングの結果を採用しない大学(東京大学),第1段階選抜得点を非常に高く要求する大学(大阪大学)などその種類は枚挙に暇がありません。
問題作成に関する規約も多く「選択肢でもしっかりと学力が分かる良問が多い」という評価もありましたが,さらなる高等学校教育の質の確保と向上を目的として「大学共通入学テスト」に移行します。
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4.大学共通入学テスト(2021~)
PISA調査の結果で日本がランキングを下げたことや,グローバル化・情報化に対応できる人材を育成する目的で教育再生会議の中に「大学入試改革」の項目が盛り込まれます。今年のテスト内容の変更点は以下の通りです。
【変更点】
・英語での4技能の評価→「ライティング」と「リスニング」の配点が1:1に変更。
・国語や数学での記述式試験の導入→見送り
・試験時間の変更→「数Ⅰ・A」が60分から70分に変更
・「思考力・判断力・表現力」を測る→グラフや表など複数の資料から正しい情報を読み取る問題の出題

また、大学ごとの個別試験にも

・一般試験でも「志望理由書の提出」「小論文・面接」が課される場合がある
・「AO・推薦型入試」でも学力による試験が重要視される
・高校からの「調査書(平均評定)」をこれまでより重視していく

などの方針の変化も発表されています。
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様々な変容を経て今年新たな試みのテストと考えると,早く問題を見てみたい気もします。現在の中学2年が次の大学入試の変更世代となります。お子様の選択肢が増えるような情報提供を今後も続けてまいります!
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